マンドリン作曲家・鈴木静一鈴木 静一(すずき せいいち、1901年3月16日 - 1980年5月27日)は、東京都出身の作曲家。イタリア人の声楽家サルコリに師事し、作曲家・マンドリニストとして活動を開始する。戦中戦後には黒澤明監督の『姿三四郎』はじめ数多くの映画音楽を担当する。 1966年頃からマンドリン音楽界に復帰し、晩年にいたるまで数多くのマンドリンオーケストラ曲を作曲。1968年冬、九大マンドリンクラブ が初演した傑作「失われた都」、第63回定期演奏会で上演した「火の山」、さらに1970年冬、第65回定期演奏会で初演した「幻の国」、第66回定期演奏会で上演した「比羅夫ユーカラ」など、大作を発表。立命館大学マンドリンクラブ技術顧問。 「失われた都」「火の山」などに代表される自然と歴史を背景にした作品は大変スケールが大きく,反面、氏ならではの細やかな情感にあふれ、現在のマンドリンオーケストラにとってなくてはならない作品となっている。 主な作品:マンドリンオーケストラ 組曲「山の印象」(1924年、1965年改訂) 黎明序曲(1925年、1972年改訂) 祝典序曲(1926年、1968年改訂) 「田園風景」~黄昏と夜の祭(1927年、1969年改訂) 狂詩曲「海」(1927年、1970年改訂) 交響詩「北夷」(1928年、1966年改訂) 組曲「樺太の旅より」(1930年、1967年改訂) 綺想曲「日月潭の歌」(1952年、1966年改訂) カンタータ・レクイエム(1966年) 抒情組曲「蝦夷」(1966年) 芭蕉の句と広重の絵による幻想曲「富士旅情」(1966年) ヴェルレーヌの詩に寄せる三楽章(1966年) 「スペイン」第一組曲(1966年) 幻想曲「ボルガ」(1967年) 交響的大幻想曲「シルクロード」(1967年) 「スペイン」第二組曲(1967年) 劇的序楽「細川ガラシャ」(1968年) 交響詩「失われた都」(1968年) 「スペイン」第三組曲(1968年) 楽詩「雪の造型」(1968年) 交響譚詩「火の山」(1969年) 音楽詩「柳河抄」(1969年) 大幻想曲「幻の国」~邪馬台(1970年、1972年改訂) 悲愴序曲「受難のミサ」(1970年) 音楽詩「美しき川長良」(1970年) 交響詩「比羅夫ユーカラ」~北征の史(1970年) 交響詩「維新の陰に」~皇女和宮(1971年) 組曲「鐘の港」(1972年) 組曲「パゴダの舞姫」(1974年、1975年改訂) 交響詩「月の変容」(1975年) 交響詩「天草キリシタン」(1977年) バリのガメラン(1977年) 民話のふるさと「遠野郷」(1980年) 音楽物語(マンドリンオーケストラとナレーション、独唱・合唱など) 音楽物語「人魚」(1966年、1968年改作) アンデルセンの童話による音楽物語「氷姫」~氷の精に魅せられたルディ(1968年) アンデルセン童話による物語音楽「マッチ売りの少女」(1969年) 長谷雄卿絵巻による音楽物語「朱雀門」(1969年) 音楽物語「アリババと40人の盗賊」(1971年) 音楽物語「死者と貴姫」~二上山古墳にまつわる物語(1972年) 平家物語「西海の挽歌」(1972年) 音楽物語「雪の女王」(1975年) ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|